ゼミではどのような活動をしていますか
社会とは他者のいる状況をさします。我々の日常生活は、他者の存在を抜きにして語ることはできません。例えば、何気なく行っている購買活動ですが、お店の人や周りのお客さん、そして製品を作成した企業なくしては、買い物はできませんね。ゼミでは毎週、最近体験した、興味をもった出来事について発表をしていただき、ディスカッションを行いながら、理論や現象について理解を深める機会としてください。また、学外での体験なども計画したいと考えています。
卒業論文は、２年生後期から取り組んでいただきます。テーマの決定から、データの取得、そして論運執筆までを、４年までの期間で経験していただき、探求することの喜びを共有できれば、うれしく思います。心理学的なアプローチを中心に、基礎的な学びから、研究までを体験していただきます。
どのような学生を求めていますか
人とのコミュニケーション能力の養成は、これからの社会において特に重要であると考えています。コミュニケーションで最も大切なのは、人の話を聞くことです。他者のことを知りたい、そして、尊重できるようになりたいといった姿勢をもって、ゼミに参加をしてください。
先生の専門分野について詳しく教えてください
日常生活を送る中で、日用品の選択や重要な選択など、さまざまな意思決定を私たちは繰り返し行っています。情報の提示の仕方や社会的な状況によって、私たちの意思決定は大きな影響を受けます。この一見すると非合理な人の行動は、心理学や意思決定論、行動経済学や神経科学などのさまざまな領域からアプローチされています。
現在取り組んでいるテーマは、消費者支援に向けて、どのようなプラットフォームのデザインをすれば、よい意思決定を行うことができるのかについてです。他にも、日常生活に見られるさまざまな事象について、心理学的なアプローチを行っています。
先生について教えてください
社会人経験を経て、大学院に入り、研究・大学での業務に携わってきました。近年は、学会での発表が中心ですが、国外に行くことが好きです。他には、サッカー（この10年間はほとんど玉は蹴っていませんが…）、読書（なんでも読みます）です。