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経営学科ゼミ紹介vol.12

経済学部 経営学科 会計学ゼミ

2025/12/23

ゼミではどのような活動をしていますか

本ゼミは、簿記・会計について学ぶゼミです。すなわち、企業をおカネあるいは数字の側面から研究します。

特に、企業の活動をおカネやモノの出入りを基準に二面的に記録し、利益や純資産を算定する簿記という仕組み・技術をしっかり習得した上で、財務諸表を作成したり、読んで分析したりできるようになることを目指します。

 

2年次には、会計を身近に感じるとともにその重要性や有用性を理解するために、株式会社を設立して飲食店を開業するための事業計画の策定演習や株式投資ゲームを行います。

3年次には、会計学に関する基本文献を輪読したり、分析対象として選んだ企業の財務諸表を分析したりすることによって理解を深め、各自研究テーマを決定します。

4年次には、各自の研究テーマに沿って資料収集や分析等を進め、最終的に卒業論文にまとめてもらいます。

どのような学生を求めていますか

次のような人を歓迎します。

  • 明るく、前向きな人
  • ゼミでの研究に、主体的・能動的に取り組むことができる人(受け身の姿勢ではダメ。教員は手助けをするだけです。)
  • 自分の発言に責任をもち、約束を必ず守る人(ゼミには必ず毎回出席すること。無断欠席は許しません!)
  • 簿記検定合格等の目標を立てて、その実現のために頑張ることができる人

先生の専門分野について詳しく教えてください

私の専門分野は会計学で、現在の研究テーマは、「会計の歴史研究」と「現代グローバル企業の財務分析」の2つです。

会計の歴史研究として、複式簿記の生成の歴史を研究しています。複式簿記は中世後期のイタリアで生成したと考えられており、12~15世紀のイタリア商人たちが記録した会計帳簿を分析して、どのようにして体系的な簿記が生まれたのかを明らかにしようとしています。また、江戸時代の日本でも同一原理の体系的な独自の簿記が生まれたことがわかっており、伊勢商人や近江商人等の会計帳簿に基づき、その生成の歴史についても研究しています。

もう一つの研究テーマである現代グローバル企業の財務分析は、世界を舞台に発展する企業の成功の秘密を、財務諸表等の分析から明らかにしようとするものです。GAFAM等のテック企業だけでなく、様々な業種の企業を対象に分析しています。

先生について教えてください

大学教員になるまで、上場企業を含む複数の企業で、経理・財務・経営企画等の部門責任者、執行役員、取締役等を長年務めてきました。株式公開(IPO)準備、経営計画の策定、投資家向け広報活動(IR)等、様々な業務に従事してきましたが、これまでの経験を活かして研究と教育に携わろうと考え、大学教員に転身しました。

 

旅行が好きで、仕事の合間に結構海外に出かけました。特にイタリアには研究も兼ねて何度も行きました。歴史や美術、建築に関心があり、訪れるべき教会、建築物、美術館等を事前に調べてから行くのですが、毎回見切れずに次回に持ち越しとなります。なので、これからも機会を見つけてまた出かけたいと思っています。

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