敬愛大学は12月8日(月)、千葉県庁において千葉県教育委員会との協定締結式を行い、「千葉県教育委員会と敬愛大学との連携協力に関する協定」および「千葉県教育委員会と敬愛大学との私大協働に関する協定」を締結しました。
今回の協定により、千葉県教育委員会と敬愛大学が連携し、より質の高い教員養成に取り組む体制が整いました。千葉県教育委員会が本学の教育内容に合わせた参観先を紹介し、教育体験バスツアーを通じて県内の学校を訪問できるプログラムが設けられます。授業見学や児童・生徒との交流、現職の教員との対話を通して、学校でのリアルな仕事を体験することができるようになります。1・2年生の段階からこうした経験を積むことで、「どんな教員になりたいのか」を具体的に考えやすくなります。
また、敬愛大学教育学部には、「ちばを学ぶ・ちばから学ぶ」、「多様なルーツを持つこどもへの対応」、「ICT教育推進」など、千葉県の教育課題に直結した6つの履修プログラムが用意されます。講義だけでなく、教育課題の解決に向けた実践的な学修を重ねることで、地域や子どもたちの実情に合った専門性を身につけることができます。この中の1プログラムを修了した学生には、教員採用試験を「千葉県地域枠」というインセンティブ枠で受験する機会が与えられます。さらに、小学校に加え、中学校または高校の教員免許状を取得見込みの学生は、「特設大学推薦」を受けられる可能性が広がります。
さらに、千葉県教育委員会の実務担当者が本学の授業に携わるなど、学校現場を熟知した教員から直接指導を受けられる環境づくりも強化されます。大学の学びと現場の実践がより密接に結びつき、教員をめざす学生にとって、より現場に根差した実用的な学びが期待できます。
懇談の中で杉野教育長は、千葉県・千葉市では特に小学校教員の確保が喫緊の課題であるとの認識を示し、敬愛大学が教員を丁寧に育成している点を高く評価していることに触れました。そのうえで、千葉県出身者を地元の教員として育てている敬愛大学との連携に大きな期待を寄せ、卒業後も千葉で教壇に立つ人材をさらに増やしていくことを強調されました。
若者が安心して働ける環境を整えることも県として重要な取り組みであると述べ、今後は敬愛大学で教職をめざす学生の声を直接聞く場を持ちたいとの意向が示されました。
杉野 可愛 教育長
最後に、学校法人千葉敬愛学園の三幣利夫理事長は、協定は締結して終わりではなく、これからさまざまな課題に対して具体的な取り組みを実行していくことが大切だと述べました。敬愛大学は千葉県教育委員会との連携を通じて、地元・千葉で子どもたちの成長を支えたいという思う教員を、より力強く育んでまいります。
教育現場で働く卒業生と在学生が研修・交流する行事として、敬愛大学には「教職交流会」があると説明する中山学長