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国際学部の人気プログラム「成田空港見学」を実施

国際学部

2025/04/11

国際学部の人気プログラム「成田空港見学」を春休み中に実施しました。空港が初めての人も安心して参加できるプログラムです。国際学部では「CA・グランドスタッフ養成講座」を通じて、空港見学の他にも、英語研修(英検セミナー)、日本文化体験、エントリー・筆記対策(SPI)・面接指導など、多様なメニューで空港スタッフを目指す学生の皆さんのニーズに応えています。

第1回見学-旅客ターミナルを見学

3つの旅客ターミナルを順番に見学しました。まず出発ロビー、到着ロビー、レストラン・ショップの基本的な構造を確認するとともに、グランドスタッフ、保安検査、免税店、両替をはじめ、旅客ターミナルを支える数多くの職種やビジネスの理解に努めました。見学・展望デッキからは、管制塔、ランプコントロールタワー、給油施設など、空港の運営に不可欠な重要な施設について確認しました。2024年は訪日外国人旅行者数がコロナ前を上回り史上最高となる中、成田空港の各ターミナルは外国人旅行者でたいへんな賑わいとなっています。

成田空港第2ターミナル見学デッキにて

第2回見学-貨物地区を見学

貨物地区を見学しました。成田空港は貨物取扱が日本一の空港で、航空貨物取扱の理解は成田空港の学習に不可欠です。今年も「航空物流論」担当の柴田先生(非常勤講師)にご協力いただき、南部貨物地区のNCA Japan㈱(NCA(日本貨物航空)グループ)にて貨物取扱の現場を見学しました。➀事務棟でのレクチャー、②輸出上屋(うわや)と輸入上屋の見学、③ランプ(駐機場)で出発間際の貨物専用機(B747-8F)の様子を間近で見学しました。お客様から預かっている大切な貨物を、間違いなく、また丁寧に取り扱う様子(動物、冷凍・冷蔵品などは、特別な取り扱いをしています)を現場で間近で学ぶことができました。

出発直前のNCA(日本貨物航空)貨物専用機(B747-8F)

第3回見学-航空科学博物館、空と大地の歴史館を訪問

航空科学博物館、空と大地の歴史館の2つの施設で学外学習しました。航空科学博物館では、航空機の歴史を学ぶ一方、主翼、エンジン、キャビン、ギャレーの構造など、授業ではカバーしきれない学習をしました。レストランでは機内食を体験しながら、A滑走路の離発着や地上走行の様子の観察を通じて、航空管制、地上管制の重要性を認識しました。続いて、空と大地の歴史館では、同館スタッフの方から成田空港開港に至るまでの歴史を教えていただきました。新たな空港整備が進む中、成田空港では地元との共生がとりわけ重要であることを改めて心に刻みました。

モックアップで研修(奥はギャレー)

参加学生の感想から

・空港を利用したのは、物心のつく前の幼少期に数回だけで、成田空港は全く知らなかった。初めての成田空港は新鮮だった。人の多さとすれ違う人のほとんどが外国人だったことに驚いた。空港内は想像よりもずっと複雑な構造をしていて、迷子になってしまいそうなほどだった。どこに行っても必ず空港で働いているスタッフの方を見かけ、どの方も親切に、また丁寧に笑顔で対応していたのは印象的だった。滑走路や管制塔などをしっかり見ることができたのも新鮮だった。
・普段立ち入ることのできない場所(貨物地区)へ入り、説明を受けるという貴重な体験ができて、とても有意義で楽しい体験ができた。旅客ターミナル内と同様にたくさんの人が働き、荷物を取り扱っていることを理解した。南部貨物地区には上屋が6つもあり、一つ一つがとても大きく、フォークリフトが何台も動いていて周囲に気を配りながら動き、常に冷静さを必要とする職場だと感じた。中国が旧正月のため、普段より格段に荷物が少ないと聞き、物流も季節によって荷物の量の差があることも理解した。
・空港科学博物館では、ビジネスクラスの座席をはじめて間近で見られ、リクライニング機能や足元の広さを体験でき、これが長距離フライトでの快適さにつながるのだと実感した。いつか私もビジネスクラスに乗ってみたい。昼食の機内食ランチは、特にハンバーグの味付けがしっかりしており、機内食のイメージが変わるほど美味しかった。空と大地の歴史館では成田空港ができるまでには壮絶な物語があることを改めて学んだ。今あることが当たり前ではないことを見にしみて感じることのできる見学だった。

3日間の空港見学を終えて(航空科学博物館にて)

空港見学の実績や内容は、国際学部の年刊誌『Jump into a New World』に毎年収録していますので、ご参照ください。

 

報告:国際学部 織井啓介

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