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ラグジュアリーホテルの未来を考える パーク ハイアット 東京による特別講義

情報マネジメント学部教授 三浦 知子

2025/04/16

「ホテル・ビジネス論」では、今年度も5つ星ホテル「パーク ハイアット 東京」から松村晋祐副総支配人と人事部アシスタントマネージャーの鈴木千夏氏をお招きし、特別講義を実施しました。お二人は息の合った掛け合いを交えながら、ユーモアあふれる授業を展開し、学生たちを引き込んでいました。

 

1994年にオープンしたパーク ハイアット 東京は、スモールラグジュアリーホテルの代表格として知られています。現在、全面的に改装中で、2025年10月にリニューアルオープンする予定です。ホテルチェーンにはそれぞれブランドがあるように、ハイアットにも、ラグジュアリーからライフスタイル、クラシックといったカテゴリーまで、たくさんのブランドが展開されています。また、同じラグジュアリーカテゴリーに属するグランド ハイアットとの違いについても詳しく説明されました。実際に勤務されている方からホテル業界の奥深さを学ぶ貴重な機会となりました。

ホテル業界のキャリアの魅力

鈴木氏は心からパーク ハイアット 東京が好きで入社されたそうです。活き活きと、常に楽しそうにお仕事に専念する姿には、学生たちも大きな刺激を受けたようです。同じ観光業界でも旅行業にいた私(三浦)は、改めてホテル業界の裾野の広さに魅力を感じています。ホテル業界は専門的なスキルを活かしながらキャリアアップを重ねることができ、長いスパンで働き続けることが可能なのです。シティホテルからリゾートホテルに転職していたり、同じ地域にある別のホテルの支配人になっていたりと、キャリアを積むと、可能性がどんどん広がる業界です。

 

パーク ハイアット 東京は西新宿にあり、ほとんどの宿泊者は外国人客、宿泊単価は一人約15万円・・・と聞くと一体どんなホテルなのか、普通なら想像すらできないかもしれません。しかし、こうした具体的なデータを交えながら説明することで、スモールラグジュアリーホテルのイメージがより明確になり、その魅力を深く理解することができました。

 

 

AI時代におけるホテル業界の価値

講義の最後には、「AIに取って代わられないものは何か?」というテーマが提示されました。著名な漫画家のエッセイを例に、学生にも考えてもらう時間となりました。松村氏も最近よく考えるテーマなのだそうです。確かに人と人の関係には、AIにはできない「不完全さ」や「あうんの呼吸」といったやりとりがあります。これらは人間の良さであり、とても大切なものだろうと感じました。

 

卒業生がパーク ハイアット 東京をはじめとした多くのホテルで活躍しています

松村氏は今年度も履修者の心を瞬時につかみ、そして一人一人に問いかけながら、ホテルやパーク ハイアット 東京について多くのことを語りました。今年度も学生に多くの可能性を示していただき、本当にありがとうございました。10月の再オープンをとても楽しみにしています。昨年のホテル見学がご縁で、今後、パーク ハイアット 東京でご一緒に勤務予定の卒業生が生まれました。ポストコロナで観光業界の状況も好転しています。観光を専門的に学ぶ廻ゼミ・三浦ゼミでは、この4月、ホテルに就職を決めた卒業生を多く輩出することができました。新設の情報マネジメント学部で、引き続きこの流れを継続できるよう、はりきっていきたいと思います。