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千葉県の公共交通の未来を考える 「千葉県の産業と行政」講義レポート

国際学部 教授 三浦 知子

2025/03/18

12月4日の「千葉県の産業と行政」では、昨年度に引き続き、「公共交通の現状と課題」をテーマに、国土交通省 関東運輸局交通政策部長 落合裕史氏の講義でした。講義の冒頭では、「運輸局」の組織の説明があり、落合氏の所属する「交通政策部」のほかにも「観光部」「鉄道部」「自動車交通部」「海事振興部」などの部署とその業務内容が紹介されました。

また、今年度の講義では、最初のトピックスで示された「交通機関別の分担率(令和4年度)」のデータが個人的には気になりました。千葉県においては、JRの利用割合が42.8%と一都三県の中で最も高くなっています。

 

その他、「地域公共交通」など、さまざまな話題が提供されました。講義後の学生のレポートからは、それぞれの日常生活における公共交通の現状や課題がリアルに語られ、千葉県内の多様な地域事情を知ることができました。とりわけ昨今、免許を返納した高齢者の移動手段の確保について不安が高まる一方で、バスやタクシードライバーの減少により公共交通の確保が困難な状況にある地域もあるようです。一見便利そうな地域でも、さまざまな課題が提示されるなど、とても鋭い指摘を数多く確認できました。

そのような中、講義を通して千葉県内の優良事例も紹介されました。例えば、木更津市の自家用有償旅客運送で運行を確立した「ふくちゃんバス」や、ライドシェアの概念などについては多くの学生もコメントしていました。

 

最後に、「地域公共交通活性化再生法の制定・改正の変遷」についても丁寧な説明がありました。また、AIオンデマンド交通などの最新技術を活用した取組も始まっています。しかし、「地域にとって望ましい地域旅客運送サービスの姿」を地域住民が自主的に検討することの重要性が、繰り返し強調されていた点がとても印象に残りました。