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「成田市の観光振興の取り組み ― 運気上昇のまち」成田市の窪田靖史観光プロモーション課長による講義

国際学部 教授 三浦 知子

2025/02/12

「千葉県の産業と行政」第3回目の外部講師による授業として、成田市シティプロモーション部 観光プロモーション課長の窪田 靖史氏が、「運気上昇のまち」である成田市の観光行政について講演しました。2023年以降、訪日観光客の急激な回復に連動して、成田空港の周辺も大きく変化している点が印象的でした。成田市の観光資源の概要を皮切りに、観光振興に向けたPR戦略として、①成田ブランドの構築、②インバウンド観光の取り組みについての説明がありました。今後の取り組みとして、①第2次成田市観光基本戦略、②宿泊税についても触れられました。

成田市では、観光資源を「観光客を惹きつけるモノやコト」として考えています。歴史ある成田山新勝寺や成田山表参道は、現在も多くの人で賑わう観光名所ですが、それだけでなく、成田国際空港とその周辺にも魅力的なスポットがあります。空港内には人気キャラクターのPOP-UP STOREや、さくらの山にある「さくら館」には、世界各国のグルメを味わうことのできるレストランが新しくオープンするなど、話題性のある取り組みが増えています。

成田市では、7月の祇園祭をはじめ、四季折々の魅力あるイベントが開催されています。うなぎや羊羹など、歴史に裏打ちされた成田ブランドと言える名産品についても多くの説明があり、改めてその魅力を再認識しました。

平成28年12月からは「ふるさと納税を活用した観光PR」も始めたそうです。ふるさと納税は自分の選んだ自治体に寄附(ふるさと納税)をおこなった場合に、寄附額のうち2,000円を超える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です。寄附者には、金額に応じて、返礼品が受けられます。成田市ではノルウェーから生の状態で空輸された、世界No.1のサーモンメーカー「モウイサーモン」や、日本航空との協賛による「成田空港非公開エリア見学ツアー」など、まさに成田ならではの返礼品が含まれています。

 

また、ますます関心の深まる「財源の確保」について、宿泊税の詳細を伺い、大きなヒントをいただきました。成田市は、今後のまちづくりにおいても周辺9市町の中心となる自治体です。引き続き成田市と連携し、その発展を支える一助となれるよう努めたいと考えています。

観光マネジメントコースは情報マネジメント学部に引っ越します!

2025年4月から情報マネジメント学部が新設され、国際学部の観光マネジメントコースはそのまま情報マネジメント学部に引っ越します。本記事にもあるように、ポストコロナの中、成田市の人口も再び増加に転じ、いよいよ成田国際空港の更なる機能強化が合意されているところです。地方創生、まちづくりについても新学部では広く扱っていきます。ぜひ、情報マネジメント学部で一緒に学びましょう。