まずタイヤ作りでは、児童が各々好きなキャップを選び、キリで真ん中に穴を開けました。その際、キリを上手く扱えていない児童に対して、スタッフが補助に入ることで、使い方を指導しました。次に、動力源である2本の輪ゴムを、一本にまとめる作業をしました。その際、多数の児童が輪ゴムをまとめるのに苦戦していました。そのため、言葉で説明するだけでなく、スタッフ側も一緒になって作業を行うことで、児童が作業を理解しやすくなるようにしました。
教育ボランティアIris(アイリス)は、10月15日(土)に10月企画「走らせよう!自分だけの輪ゴム動力車!」を参加スタッフ4名、参加児童6人で実施しました。今回の目標は、①子供達に身の回りの物から、動く車を作ることができるという意外性を感じてもらうこと。②輪ゴムを使うことで車が動く原理を学ぶこと。この2つの目標を踏まえて活動しました。敬愛フェスティバルと同時期での開催でしたが、気を引き締めてコロナ対策を行い、企画に臨みました。
まず、輪ゴム動力車が動く仕組みについて説明しました。輪ゴム動力車は、伸びたゴムが縮む時の力によって、車軸が回転し前に進みます。「輪ゴムが伸びるとどうなる?」と問いかけると、児童からは「縮む!」、「元に戻ろうとする!」と答えてくれました。導入で、ゴムには伸びると元に戻ろうという性質があることを、児童全員に捉えさせています。
次に輪ゴム動力車を作成しました。車の装飾をする前に、車体を作り上げる作業をしました。車体作りの工程は主に、①タイヤ作り、②輪ゴムをまとめて動力源作り、➂車体へのタイヤ取り付け、の3つに分かれています。
まずタイヤ作りでは、児童が各々好きなキャップを選び、キリで真ん中に穴を開けました。その際、キリを上手く扱えていない児童に対して、スタッフが補助に入ることで、使い方を指導しました。次に、動力源である2本の輪ゴムを、一本にまとめる作業をしました。その際、多数の児童が輪ゴムをまとめるのに苦戦していました。そのため、言葉で説明するだけでなく、スタッフ側も一緒になって作業を行うことで、児童が作業を理解しやすくなるようにしました。
最後にタイヤを取り付ける作業をしました。まず、タイヤの穴に竹串を通して、竹串を車体の隙間に通しました。竹串を車体に通す作業は難なく行えていましたが、タイヤに滑り止め用の輪ゴムを2個巻きつける作業に苦戦していた児童が多かったです。失敗を減らすために、スタッフが児童に一個ずつ輪ゴムを巻きつけるのではなく、2個同時に巻きつけるように促すことで、作業を上手く進められるようにしました。
こうして車が完成した後は、仕上げとして車の装飾をしました。装飾が動力源の邪魔にならないように、かっこよく飾ることがポイントです。どの作品もダンボールを使用して立体的な装飾が施されているなど、工夫がなされていました。中には、穴を開けた段ボールに別の段ボールパーツを差し込んでレーシングカー風ウイングを作る子供もおり、発想の豊かさにスタッフも驚いていました。
最後にレース形式で車を走らせました。ゴールまで辿り着けた車は少なかったものの、全ての車が走ることができました。この際、児童達による動力源の輪ゴムを手で抑えてすぐに走らせることができるようにすること、埃がついてしまった滑り止めの輪ゴムを新しい物に変えるなど、輪ゴム動力車の原理を理解した上で工夫を行っている様子を見ることができました。
今回はスタッフの人数が少なく、一年生が大半を占めていたため、児童が楽しめる企画を行えるかどうか不安でした。しかし、ベテランのIris代表が参加していたことや材料・道具をきちんと用意していたこともあり、児童全員から「楽しかった」との声をいただくことができました。
スタッフからの反省点として、まず時間配分をうまく行えなかったことが挙げられます。余った時間を車の装飾をする時間に使えたことは良かったですが、装飾と走らせる時間が伸びてしまい、片付けの時間を取れませんでした。また、児童が危険な道具の使い方をしていた際、使い方を教えることに留まらず、代わりに作業を行ってしまう場面が見られました。正しい方法を丁寧に教えた上で、スタッフはできる限り見守るという方針で企画を進めていきたいです。
良かった点として、参加スタッフも一緒に作品を作っていたことです。児童側は一緒に作品を作る仲間としての意識や、新たな表現方法を知る機会を得ます。スタッフ側は、児童の作業をよく見ることができ、企画に対しての理解を深めることに繋がります。今後の企画にも引き継いでいきたいです。また前回の企画にて、装飾の手が止まってしまう児童が見られたことが課題として挙げられました。その反省を活かし、今回は装飾の際に例を見せることで、児童全員がデザインの面で悩むことを無くすことができました。
今回の反省点・良かった点を、これからのIrisの活動に取り入れて、より児童が学びや楽しみを得られる企画を目指していきたいです。
文責:直井 凌