敬愛大学のバレーボール部は、2019年4月に福田均志氏を第2代監督に迎えました。就任4年目となる2022年度は、秋季関東大学女子2部バレーボールリーグ戦で初優勝という華々しい結果を残し、関東1部リーグへの入替戦出場の切符を獲得しました。入替戦で敗れ、1部リーグ昇格を果たすことはできませんでしたが、貴重な経験を得ることができました。
福田監督は1976年から2018年までの43年間、國學院大學栃木高等学校で女子バレーボール指導にあたられ、1993年に全国高校総体と国民体育大会の2冠を成し遂げ、32年連続でチームを高校の全日本選手権出場に導くという実績を持つ名将です。敬愛大学バレーボール部の目標や、これから敬愛大学を目指す高校生へのメッセージなどを語っていただきました。
敬愛大学でバレーボールの指導で心がけていること
これまでのバレーボール指導は、「努力・根性・忍耐」という指導者の主導権の元で厳しく鍛えるやり方が主流でしたが、このような「厳しい指導」は、今の時代にはそぐわないものとなりました。しかしながら勝負の本質は、今も昔も変わらないと考えています。では、勝負に勝つためには誰が鍛えてくれるのかというと、最終的には自分自身です。自分で自分のことを伸ばす、「自らを鍛える時代」になったと言えるでしょう。
私は、選手たちが自分自身を鍛えることができるようになる指導を心がけています。難しい指導ではありますが、スポーツ少年団から高校までのバレーボールの指導で得た指導観を基盤として、選手たちと向き合っています。選手一人ひとりのバレーボール理論の確立を促し、試合での戦術や駆け引きなどを実践できる選手の育成を目指しています。
部の雰囲気や特徴
全国大会の経験者が多くを占めています。強豪校の出身者が多いので、先輩と後輩の間での挨拶など、礼儀や礼節はしっかりしています。学年を問わずコミュニケーションは良好で、みな高い人間力を備えています。
試合で結果を出した時は皆で喜び、問題が生じたときは上級生が先頭に立って指示を出し、部員全員で解決するのが理想の部活動です。そのような運営ができる最高のチームを作り上げたいと思っています。
2部リーグ優勝となった今シーズンを振り返ってみて
物事に順序があるように、スポーツにも段階があります。初代監督である宇木博己監督が一番大変な道のりを乗り越えて、2部リーグまで引き上げてくださいました。それを引き継ぎ、今年で監督4年目を迎えました。
特に2020~2021年の2年間は新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な障害に悩まされました。大会の中止や練習の休止期間はあったものの、1部と2部の入替戦を2回経験することができ、技術的な差を知る貴重な機会になりました。2022年度は大東文化大学、早稲田大学との三つ巴の戦いでした。厳しい試合を戦いながら、選手たちは試合の流れに順応し、自らの役割を理解して力を発揮しました。苦しい局面でも我慢のバレーボールができるようになり、2022年秋季2部リーグで初優勝を飾るにふさわしい選手たちに成長したと思います。
これからの抱負
2部リーグの中で常に優勝し続けることができる力を身につけることです。精神面が勝敗を左右する入替戦の戦い方を考えながら、早い時期に1部昇格ができるように努力を続けています。1部昇格をすることも大きな目標ですが、1部残留を維持できるチーム力を築き上げることの方が大切であり、最も難しいことです。
まだ茨の道の一歩を踏み出したばかりですが、最終的な目標は全日本インカレの4強入りです。簡単なことではありませんが、大きな目標を掲げて有言実行することに生きがいを感じています。バレーボール界において敬愛大学の名声を高めるために、大海を目指す覚悟です。
敬愛大学女子バレーボール部に興味のある高校生へのメッセージ
高校までに積み上げてきた実績と、トップチームで戦い抜いてきたキャリアが全てを支配するのが、大学バレーボール界です。トップクラスの選手は、全日本インカレの優勝を狙う強豪大学や知名度の高い名門大学に進学を志すのが当たり前です。このような現状の中で、敬愛大学はバレーボール界に参入することになりました。バレーボール界ではまだ知名度も低く、1部昇格を目指している段階です。スポーツ少年団から始まった皆さんのバレーボール人生の集大成が、大学バレーボールだと思います。敬愛大学を強豪校にしたいという志を抱いてくれる高校生の皆さん、ぜひ一緒にチームを盛り上げていきましょう。
敬愛大学は多様化する情報社会に対応できる学びがあり、進路の選択肢を幅広く持つことができます。また、学校の教員を目指すこともできます。バレーボール部の卒業生には、自治体の公務員や小学校教員となり活躍している先輩もいます。興味を持ってくださった高校生の皆さんはぜひ、オープンキャンパスに参加していただき、敬愛大学の魅力を確かめてみてください!
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