教育ボランティアサークルIrisは10月30日(土)に、10月企画「自分だけの夜空を作ろう〜おうちプラネタリウム〜」を参加スタッフ7名、参加児童6名で実施しました。今回の目標は、「①身近な材料を使って工作をできるようになる」「②カッターで切り抜く方法を身につける」「③オリジナルのプラネタリウムを作成し、創造性や、発想力を身につける」の3つです。
今回はカッターやハサミを使います。扱う際の注意事項を確認し、安全に十分配慮するよう子ども達を指導しました。また、アクリル板を設置して、子どもたち同士のソーシャルディスタンスを徹底しながら、活動を行いました。
Part.1 上手にはさみとカッターを使ってプラネタリウムを作ろう!
今回作成する“おうちプラネタリウム”には、段ボール箱と電灯を使います。電灯を入れた段ボール箱に穴をあけ、漏れ出た光で星空を作る仕組みです。実際の星空にはこだわらず、児童が考える思い思いの図形や絵を壁に映し出します。
はじめに、児童がプラネタリウム制作に興味・関心をもって取り組めるよう導入を行いました。「カッターでこんな形に切ったら楽しそう」「ハロウィンだからカボチャの形に切ったら面白そうじゃない?」などのヒントや発問を投げかけ、児童が自ら考える手助けをしました。
次に、段ボールに下絵を描き、道具を使って切り抜くことで、オリジナルのプラネタリウム投影機を作ります。学生スタッフが道具の使い方のコツを教えながらサポートすることで、子供たちは想像力を十分に発揮しながら自分の映し出したい作品を作ることができました。中には、「カッターやハサミを使うよりも錐で穴をあけた方が楽に切り抜ける」という新たな発見をした子もいました。子どもたちは、カボチャやコウモリなどのハロウィンをモチーフにした作品や、飛行機、戦艦、バナナなど自分の好きなものをかたどり、プラネタリウム作りを楽しむことができたようです。
Part.2 プラネタリウムと投影式 色を重ねるとどうなる!?
投影式では、一人ずつ自分の作品を壁に映しました。部屋を暗くすると一気に幻想的な雰囲気に変わったので、学生も子どもたちと一緒に夢中になってプラネタリウムを楽しみました。照明にカラーセロハンを貼り、色を変化させると、児童たちは興味津々。「赤と青を重ねると紫になる!」「赤と黄色を混ぜるとカボチャの色になる!」というような色の組み合わせを予想して楽しんでいました。
最後にみんなの作品を集めて、一つの作品を作り上げました。互いの影が重なり合って、複雑で面白い形になり、さらに盛り上がりました。児童が箱を回転させたり、ライトから近づけたり遠ざけたりするなど、工夫して形の変化を楽しんでいる様子でした。また、友達の作品を見て、お互いの作品を褒め合う様子も見られました。
企画を終えて
今回の企画を通して、児童一人一人が創造性や、発想力を発揮することができました。参加してくれた児童全員が「楽しかった、面白かった」と話してくれ、学生スタッフは、大きな喜びと達成感を得ることができました。
一方でスタッフからは、「道具を乱暴に使ってしまう児童や、危険な使い方をしている児童がいた」との反省点が挙がりました。道具を扱う時の注意点をイラストや文字で可視化して掲示することで、児童に「道具を大切に使おう!」という気持ちを持ってもらうといったアイディアが出ました。このような改善点を次に活かして、今後の活動も有意義な時間にしていきたいと思います。教育ボランティアサークルIrisは対面の活動が継続できるように感染症対策に引き続き気を付けながら活動を続けていきます。
文責:越川駿輔