今回の作成手順には、キリで穴を開ける工程があります。怪我をしやすいという点と、作業が難しいという点から、不安定なトイレットペーパーの芯と紙コップには穴を開けた状態で提供するよう工夫しました。
また、説明書にはイラストを描いたり、画像を貼ったりすることで、華やかで分かりやすい説明書に仕上げました。対面で行えない分、作る際に分からないことがないよう、最大限説明書でサポートできるようにしました。
教育ボランティアサークルIrisは、2月企画として「触らずに動く!?マグネットカー」を申込児童10名への工作キットプレゼント企画とし、対面を避けて実施しました。今回の目標は、「作品を作ることによって子どもたちの発想力、想像力を高める」「磁石の性質・仕組みに興味を持ち、自ら進んで活動に取り組む」「身近にある材料が工夫一つで様々な形になる面白さを理解する」の3つです。それらを踏まえて、以下の内容を行いました。
工作キットのプレゼント企画
当初は対面での実施を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、1月企画に引き続き、工作キットプレゼントという形に切り替えました。工作キットと共に作り方の説明書を同封し、解説動画も配信しました。
前月の月例企画でも工作キットを渡しましたが、袋をもっと可愛くしたいという提案がIrisメンバーからありました。そこで工作キットの袋にも工夫を加え、参加してくれた児童が喜ぶような袋を選びました。また、予備や試行錯誤をして作れるよう多めに材料を入れたことが前回好評だったことから、今回も多めに材料を入れました。
保護者の方へのアンケート
児童の様子を知り、これからの活動をよりよくしていくため、保護者の方にアンケートの回答と、工作の撮影をお願いしました。
回答には、「楽しく作ることができたけれど、難しかった」という声がありました。子どもでもペットボトルのキャップに穴を開けることができると考え、あえて穴を開けておかなかったのですが、キャップに開けるときの目印を書いておけば、より作業がしやすかったのではないかという反省点が見つかりました。作業の難易度や児童の年齢に応じて、作業工程を変えるなどの工夫が必要であると実感しました。
ある児童からは「カービィ号に変身させた」という声とともに写真が送られてきました。オリジナルのマグネットカーを通して、発想力や想像力を高めることができたようです。
今回の企画を振り返って
今回の企画も対面で行うことはできませんでした。しかし、対面でなくても参加者のことを考え、可能な限り工夫すれば、子どもたちに楽しんでもらえる教育ボランティアが実現できます。今回私たちが用意した「可愛い袋」を見た子どもたちは、とても喜んでくれました。
今後も対面で実施できないことがあると思います。その時は私たちに何ができるかを話し合い、試行錯誤して細かい点まで気を配ることが大切であるということを、この企画を通して学ぶことができました。
(文責:三浦凌介)