教育ボランティアサークルIrisは1月企画「墨アート~切ってひらいて絵をかけて~」を申込児童8名への工作キットのプレゼント企画とし、対面を避けて実施しました。当初は対面での実施を予定していた本企画ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大により対面での開催が難しく、直前まで開催方法をサークル内で話し合いました。企画者にとっても初めてのイベント企画だったため、対面で行いたいという気持ちがありましたが、小学校でのクラスター発生が増加していること、イベント内での感染拡大の懸念などの理由から対面での開催中止を決めました。
中止の連絡をすると、毎回、参加してくださる保護者の方から温かいお言葉をいただき、子ども達が楽しみに待ってくれていることを知りました。そのため今回は対面イベントの代わりに、工作キットプレゼントという新しい形のIrisイベントを企画しました。
直接会えないからこその工夫
工作キットには割り箸ペンや折り紙、墨汁、画用紙、新聞紙、手袋を入れました。割り箸ペンは割り箸を万年筆のように先端を加工したペンです。先端が折れやすいため予備を1本入れました。折り紙は様々な形を試行錯誤して作れるよう4枚入れました。低学年の児童が習字セットを持っていないことを考慮し、墨汁を入れ、道具を買う必要をなくし、すぐに始められるようにしました。説明書には図や注意点を入れて、低学年の児童でもわかりやすくなるように工夫しました。
対面でなくても私たちの気持ちを伝えるため、手書きのメッセージカードを同封しました。直接会えないからこそ、気持ちの繋がりを大切にし、子ども達がIrisのイベントにこれからも参加したいと思ってもらえるよう心がけました。
保護者の方にアンケート
児童の活動の様子を知り、これからの活動に活かすために、保護者の方にアンケートの回答と工作中の撮影をお願いしました。アンケートの回答には「墨を扱ったことがないため少し難しかった」いう声がありました。試し書きや練習ができるような工夫が必要であったと、次に活かせる改善点が得られました。また、「好きな絵を自由に描けるため楽しかった」という声もいただき、自由な活動を取り入れることで児童がより楽しんでもらえるのだと再認識できました。
おわりに
今回の企画は、対面で行うことができず、子どもたちの活動を直接支えたり、様子を見ながら活動を進めたりすることができないので、楽しく取り組めるような工夫やわかりやすい説明書を同封しました。子ども達に楽しんでもらえたようで、新しい形のIrisイベントは上々のスタートを切れたのではないでしょうか。
今回の企画の良かった点、反省点をこれからの活動に活かして、非対面式でもどのようにすれば子ども達が楽しめるかを考えていきます。
(文責:藤森朋幸)