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千葉限定キャリアインカレ決勝大会に進出した1年生チーム3人にインタビュー

コロナ禍で新入生が大健闘できたワケ

2020/12/08

千葉限定キャリアインカレ決勝大会に1年生3人チームで出場したチーム「サイクリングメガネ」。水難事故死亡者数を減らすため、すべての人に使いやすい水難救助器具を企画・提案し、優勝チームに企業賞では競り勝つ活躍を見せてくれました。
この企画が生まれるまでにはどのようにアイディアをまとめ、発表の準備をしてきたのでしょうか。「サイクリングメガネ」の田村さん、澤木さん、大原さんに発表までの道のりをインタビューしました。

■プレゼンテーションの様子はこちら

どうしてキャリアインカレに出場しようと思ったのですか?

澤木さん:今年度の前半はコロナ禍の影響で対面授業が始まっておらず、楽しみにしていた大学に行けないことで、うずうずとしていました。5月の上旬、サークルを探しているときに千葉限定キャリアインカレのお知らせを見て、例年、敬愛大学の先輩が最優秀賞をとっていることを知りました。これなら「コロナ禍でもチャレンジできるんじゃないか、自分でもやってみよう」と思いました。

対面授業開始前にどのようにチームを結成したのですか?

澤木さん:twitterでキャリアインカレに一緒に出場するメンバーの募集をしたところ、大原くんと田村くんが集まりました。

大原さん:敬愛大学に入学したら何かにチャレンジしたいと思っていましたが、その何かを見つけられていませんでした。私と田村くんはキャリアインカレを知らなかったのですが、当時はまだ授業の課題も多くなかったので、ぜひやろうということになりました。
さっそくLINEグループを作りチームを結成したのですが、実際に顔を合わせたのは大学で行われたキャリアインカレの説明会の時でした。

企業から3つのお題が出されました。どのように選んだのですか?

田村さん:千葉限定キャリアンインカレでは3つのテーマを与えられたので各テーマを一人ずつ担当して、各々どういう提案をしたらおもしろそうか、みんなで話し合いました。
最初に選んだのはNCA Japan株式会社の「航空貨物業界の魅力を伝え業界の認知度を高める新しい施策を考案してください」という課題でした。
SNSを使った情報発信を提案しようと思ったのですが、誰もが思いつく提案になってしまう懸念がありました。
株式会社三協リールは「ホースやコードを巻き取るリールを活用した新しい市場創出と、求められる製品コンセプトを立案せよ」という課題なので、自分たちの自由な発想でインパクトある提案ができると思いました。

どのようにアイディアをまとめていったのですか?

大原さん:まずはスケジュールを作り、いつまでに何が必要か明確にしました。

澤木さん:リールがどのようなものに使われているか調べるために、ホームセンターや家具屋に足を運びました。また、私たちは「金融研究会」という指導室に所属していて、先輩たちのアドバイスのもと、三協リールの強みと弱みを調べあげました。
最初に思いついたのはハンガーリールという、ハンガーにリールを搭載して自由に上げ下げできるというものです。たしかに「あったらいいな」と思うかもしれませんが、ただそれだけです。社会に貢献し、社会に必要とされるものを提案したいと思うようになりました。

田村さん:もう一度、三協リールが大切にしている理念や精神を調べ直したところ、「空間の安全を守る」という理念に基づいてものづくりをしていることに気付き、私たちもそれにならおうと思ったのです。

どのように水難救助器具「UWR」が生まれたのですか?

澤木さん:私たち3人はサイクリングが好きで、稲毛の海岸沿いをよく走っていました。ある時、稲毛の海岸では水難事故が毎年のように起きていることを知り、ふと「水辺の安全を守れたらいいな」と思いました。これが「空間の安全を守る」という三協リールの理念と結びついたんです。
水辺の事故の現状を調べていくと死者数がほぼ横ばいで、社会が進歩しても有効な対策が打ち出せていない部分だと感じました。「ここに着目したら社会に必要とされるものができるんじゃないか。水辺はどこにでもある。水難事故を防ぐことは難しいが、起きたときに解決できるようなものにしたい」と考えました。

大原さん:喫茶店に集まって、必要な機能を洗い出しました。水難事故の例からどういう状況で人が亡くなっているのか。どういう機能があったら人を救助しやすくなるのか。話し合いながらメモに書いていって、詰め込んでいき生まれたのが水難救助器具「UWR」です。

社会人も顔負けのプレゼンテーションでした。大学入学前にどこかで経験していたのでしょうか

澤木さん:まったく覚えがないほど未経験でした。なので、まずはキャリアインカレの動画を見て話し方を学んだ後、金融研究会の先輩を中心に100回は見てもらったと思います。田村くんは大根役者とあだ名がつくほどでしたが、何回も練習してくれて一番うまくなったと思います。プレゼンテーションの口火を切る大事な役割を担ってくれました。

田村さん:最初に作ったスライドは1ページに伝えたいことを詰め込めるだけ詰め込んだスライドでした。全部で50ページに及んだので、削りに削りました。「1ページに伝えたいことは1つだけ」「大事な根拠は数字で語る」という手法は先輩に教えてもらいました。私らだけでは決勝に進めなかったと思います。周りの方々の支えがあってこその結果だと実感しています。

皆さんが所属している金融研究会について教えてください

澤木さん:素晴らしい先輩ばかりです。各々が将来「こうしたい」という考えを持っています。このような先輩になりたいと思い、キャリアインカレに向けて頑張ることができました。

田村さん:刺激を貰える環境です。卒業生も参加するので、学生だけでは見えない視点からたくさん教えてもらえます。卒業生が指導してくれるというのは他大学を見渡してもなかなか珍しいのではないでしょうか。有名企業に勤め、何度も大事なプレゼンテーションを経験している方の視点から意見を貰えたことはとても役に立ちました。


※サークル自粛期間中ですが、特別にサークル棟に入室させていただきました。写真はOBが入社した有名企業の所在地を指しています。

金融研究会は敬愛大学独自の伝統的企画・組織の1つです

これからチャレンジしてみたいことを教えてください

大原さん:キャリアインカレに挑戦していた日々の刺激が今でも忘れられません。また何か大きなことに挑戦したいと思っています。

澤木さん:国際学科の授業を通して、留学生と友達になりました。キャリアインカレで自信がついたので、海外に行き自分の常識外のことや異文化を体験したいと思っています。

田村さん:金融研究会の会長選挙に立候補しています。今はそのマニフェスト作りをしているところです。

高校生にメッセージをお願いします

私たちも高校生の頃は、クラスという同じコミュニティにいなければならなかったので、なかなか輪から外れるような事はできませんでした。でも大学は違います。敬愛大学は文系の大学で、選択の幅は広いです。余裕のある時間に何をするかが大切です。敬愛大学には自分でつかめるチャンスがたくさんあります。手を伸ばせば自分が活躍できる居場所が必ず見つかります。とにかく自分が成長できる場所を見つけて欲しいと思います。
先生や職員の方との距離が近いので、やりたいことについて親身になって相談にのってもらえます。実際にプレゼンテーションの練習をしたいと申し出たときも、すぐに教室を手配してくれました。意識を高く持てば社会にでるときには他大学出身の学生を優に超えられるような成長ができると思っています。

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