敬愛人

敬愛大学で輝く「人」「学び」を紹介

TEACHERS/STUDY/LABO

教員・学び・ゼミ

国際学部で夏休み空港見学を実施しました

国際学部

2025/10/06

国際学部「CA・GS(グランドスタッフ)養成講座」で夏休み空港見学を実施しました。空港グランドハンドリング協会(AGHA)の皆さんに企画いただき、成田空港の地上業務をフルスペックで見学させていただきました。具体的には、①旅客ハンドリング業務②ランプハンドリング業務③貨物業務④オペレーション業務です。今回の見学では、㈱JALスカイ、日本空港サービス㈱(JASCO)、国際空港上屋㈱(IACT)、ANA成田エアポートサービス㈱(NRTAS)、JALグランドサービス(JGS)の各社(敬称略、順不同)および社員の皆さんに多大なご協力をいただきました。引き続き本学からの有為な空港人材の供出に大きな期待をいただいています。なお、引率は中西客員教授と織井(国際学部教授)が担当しました。

見学の記録

➀旅客ハンドリング業務

JALスカイ様にカウンター業務(自社および受託航空会社)をご案内いただきました。近年自動チェックインが進んできており、自動チェックイン機の機能と受付方法を教えていただきました。またスペシャルアシスタンスカウンターの業務をご案内いただき、お手伝いを必要とされる方々への思いやりの大切さも学びました。ゲート業務やラウンジ業務についても旅客ハンドリングのGSの基本業務として教えていただきました。

空港の出発ロビーでは自動チェックイン機の利用度が進んでいます

②ランプ業務

厳重な身分チェック・身体検査を経て、空港の制限区域に入場し、JASCO様にランプ業務をお教えいただきました。出発直前の旅客機に女性スタッフを含めたGH(グランドハンドリング)チームの皆さんが、手際よく、手荷物や貨物を搭載する様子を間近で見学しました。最後はGHチームの皆さんがトーイングトラクターで出発機をプッシュバックするのを見ながら、パイロットや乗客の皆さんに大きく手を振り見送りました。

出発便の準備に当たるGHの皆さんのお仕事ぶりを間近で見学できました

③貨物業務

引き続き制限区域内で、貨物地区に移動し、IACT様の上屋で貨物業務を見学しました。これからアゼルバイジャンに向けて出発する飛行機に搭載する大小さまざまな輸出貨物を、どのように積み付け(ビルドアップ)搬出するかについて教わりました。旅客機の床下(ロウアーデッキ)に貨物を搭載するために、飛行機断面の丸い形状に合わせて、ULD(パレットやコンテナ)に貨物を積み付けるのか、ULDの現物を見ながら教えていただきました。

貨物地区の上屋(うわや)で輸出貨物の取り扱い手順を学びました

④オペレーション業務

NRTAS様のご案内で、ANA成田スカイセンターのオペレーションセンターを見学しました。出発便・到着便のスポットコントロール、パイロットに気象など重要情報を提供する運航支援(ディスパッチャー)業務、飛行機の重量バランスをチェックするロードコントロール業務など、飛行機の運航を常時モニターし指示を出す裏方部署の多様な業務を学びました。また旅客ハンドリングのグランドスタッフの研修施設もご案内いただきました。

航空会社のオペレーションセンターは飛行機の運航に必要な多様な業務を行っています

学生の感想から

・ランプ業務・貨物業務・グランドスタッフの仕事に対するイメージが大きく変わりました。それぞれの仕事が想像以上に責任が重く、細かい連携や工夫が求められていることに気づきました。オペレーションセンターで見学したロードコントロール業務は、高い集中力と正確さが求められる点でとても責任重大な業務として印象に残りました。(3年生)

 

・男性の職場というイメージだったランプ業務で女性の活躍ぶりを目にして新鮮でした。オペレーションセンターでは、ホスピタリティの授業で調べたオペレーション業務や、グランドスタッフの訓練施設を見ることができ、自分の将来像をイメージできました。(2年生)

 

・高校生の頃から憧れていた旅客ハンドリング業務を見学できてとても楽しかったです。同時に、いろいろな仕事が関わって飛行機が飛べることが理解でき空港ビジネス全体に興味がわきました。空港業務に関わる国際学部の授業を履修していきたいです。(1年生)

GS(グランドスタッフ)の訓練施設(モックアップ)見学しました

空港見学を終えて

今回の見学には、1年生から4年生まで幅広い学年の学生が参加しましたが、就活直前の3年生の参加者が最も多く、就活の準備にもなりました。スケジュールの最後のまとめに時間には就活に関する具体的な質問が多く出ました。エントリーから選考の時期は例年どおり(2月から6月にかけて、一部プレエントリーが必要な場合もあります)となる見通しのようですが、合同企業説明会の開催時期が年々早まってきていますので、早めの準備を心がけましょう。

国際学部の「CA・GS養成講座」では、この夏休み中、今回の空港見学の他に、マナー・プロトコール検定講座、英検学習講座、羽田空港合同企業説明会参加支援などを実施しました。後期も、空港グランドハンドリング協会からの出張授業、成田・羽田両空港の見学会、適性検査対策や就活支援など、多様なメニューで空港スタッフを目指す皆さんをサポートしていきます。

 

報告:国際学部 織井啓介

空港見学の一コマ

  • 特別な支援を必要とするお客様をサポートする専用カウンターを見学しました

  • 空港・航空業界の様々な仕事を実地で学びました

国際学部の紹介