2つ目の実験を行う上で、できる子とできない子の差ができてしまうことが懸念されましたが、子ども達同士で「斜めに水にいれるといいよ」、「少し揺らすと浮かびやすい!」などコツを教え合う姿が見られました。学生スタッフも子どもたちと積極的に関わり、実験のサポートやアイデアの手助けを行いました。最終的にみんなが無事に成功することができました!

タコやイカの絵が水に浮かぶ
「教育ボランティアIris」は5月17日(土)に「水の不思議を探ろう」という企画を実施しました。企画を担当したのは教育学部2年丹所紗英と稲木朋乃果です。その他の学生スタッフ12名と共に、楽しく活動をしてきましたので、ご紹介します!今回は「水」をテーマにした2つの実験を行いました。私たちの身近にある「水」。水にはたくさんの不思議な性質があります。子どもたちにそれらの性質を知ってもらい、水の性質を使った遊びを楽しめるようになってほしいと思い企画しました!
1つ目は、何も書かれていない紙を水に浸けるとあら不思議!文字が浮かび上がるという実験です。まずは子どもたちの興味を引くために「なぜ、白い紙から文字が浮かび上がってくるのでしょうか?」と、3択クイズを出題しました。子どもたちは選択肢を選ぶだけでなく、「なぜそう考えたのか」まで答えてくれ、様々な予想が飛び交う学びのある場となりました。
実験では、はじめに2枚の紙を用意し、そのうちの1枚を水で濡らします。濡れた紙の上にもう一枚の乾いた紙をのせ、自分の自己紹介を書いてもらいました。そして、下の紙を乾かすと文字が消え、もう一度紙を濡らすと文字が浮かび上がってきます。上から鉛筆で書くことにより、下の紙に圧力が加わり、紙の繊維を押しつぶします。押しつぶされたところは、乾いていると見えませんが、紙の繊維が圧縮され水が浸み込みにくくなります。再び水に浸けるとその部分が見えるようになるという仕組みです。完成した自己紹介カードはランダムに配って、みんなでお互いの自己紹介を読み合いました!
2つ目の実験は、自分で描いたイラストを水面に浮かばせる実験です!アルミホイルにホワイトボード用のペンで小さなイラストを描き、そのアルミホイルを乾かします。そのアルミホイルをそっと水に浸けると、イラストがはがれてふわりと水面に浮かび上がってくるというものです。これは「油は水と混ざらずに浮く」という性質を利用した実験です。ホワイトボード用のペンには剥離剤という成分が含まれており、これが油性インクをホワイトボードの表面からはがれやすくしています。そのため、同様にアルミホイルに描いた絵もはがれて水面にふわふわと浮かんでくるのです!
慎重にアルミホイルに描いた絵を沈めていく
2つ目の実験を行う上で、できる子とできない子の差ができてしまうことが懸念されましたが、子ども達同士で「斜めに水にいれるといいよ」、「少し揺らすと浮かびやすい!」などコツを教え合う姿が見られました。学生スタッフも子どもたちと積極的に関わり、実験のサポートやアイデアの手助けを行いました。最終的にみんなが無事に成功することができました!
タコやイカの絵が水に浮かぶ
企画者である稲木さんと何度も実験を行い考えてきた企画だったので、当日、子ども達が成功をしている姿をみて安心しました。一方で、失敗しないことに重点を置きすぎて、できた子を褒めることや、場の盛り上げが不十分といった課題もありました。この課題をしっかり受け止め今後に生かしていこうと思います!
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