昼前にバルセロナのサンツ駅(Estación de Barcelona Sants)に着くと、そこからタクシーに分乗してサグラダファミリアへ行く途中、カサ・ミラとカサ・バトリョを見学しました。どちらもガウディの傑作で、時間の関係で中に入ることはできませんでしたが、目が吸い寄せられるほど美しい作品でした。カサ・ミラは直線の部分がまったく存在しない建造物になっていて、非常に印象的な建物です。地中海をイメージして外観の波打つ曲線を、ガウディは設計したそうです。 カサ・ミラはカサ・バトリョと比べて色がないものの、曲線が特徴的で、まるで建物自体が動いているような感覚でした。 また、カサ・バトリョはカラフルな色合いがとても印象的で太陽に当たるとタイルで装飾された部分が一層綺麗に見えました。
この日も爽やかな過ごしやすい気候で、青空の中、電車に乗りマドリード市内に向かいました。プリンシペ・ピオ(Principe Pio)駅を9時頃に降りて、まずスペイン広場を散策しました。ここは散歩コースにもなっているので、犬の散歩をして歩いている方やジョギングをしている方がいました。スペイン広場には、セルバンテス(Miguel de Cervantes Saavedra)と彼が描いた「ドン・キホーテ(Don Quijote de la Mancha)」の像が立っていました。セルバンテスは、スペイン語で執筆した作品が世界的に認められた最初の人物であり、スペインで最も有名な文学者です。スペイン広場では、迫力のあるドン・キホーテの像の前で一緒に写真を撮りました。
その後スペインで有名な道である“Calle del codo”別名「エルボーストリート」を通りサン・ミゲル市場へ行きました。正午近い時間であり、市場は大盛況で今回は中を通り抜けスペインの活気を楽しみました。その後マドリードのシンボルであるマジョール広場へ進みテラス席でお茶となりました。マジョール広場は赤白の壁の4階建ての建物に四方を囲まれたほぼ正方形の広場で、中央にフェリペ3世の騎馬像がありとてもかっこよかったです。みんなで“Café con leche”というスペインで親しまれているミルクコーヒーを飲みました。
マドリードの街をお散歩
日本でいえば日本橋に当たる場所がプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)です。街の中心部にあるにぎやかな広場で、ここには0 km地点を示すプレートや、マドリード市の紋章になっている熊の像があります。プエルタ・デル・ソルからアルカラ門(Puerta de Alcalá)まで歩き、市民の憩いの場であるレティーロ公園(Parque de El Retiro)を抜けてプラド美術館(Museo del Prado)に向かいました。道端の建物すべてが新鮮で美しく、心惹かれました。小林先生によると、以前のレティーロ公園は危険で歩けない場所だったそうですが、現在は治安もよくなっていて大勢の市民と観光客でにぎわっていました。
プラド美術館に行ったあとは、本場のフラメンコを見ました。フラメンコショーが行われるタブラオ(Tablao)と呼ばれる場所に入ると、ステージがよく見える正面の席に案内されました。南部アンダルシア地方の情感に満ちた踊りは、思っていたフラメンコとは違いましたがすごかったです。踊りのタップが自分たちの座っているところまで響いてくる、大迫力のフラメンコでした。その後は、みんなが食べたいと言っていたチョコにつけて食べるチュロス(Churros con Chocolate)を食べたり、グランビア(Gran Vía)にあるZARAとH&Mで買い物をしたり、ぶらぶらと夕暮れの繁華街を歩いてからホテルに帰りました。帰宿後近くのレストランでスペイン料理をお腹いっぱい食べました。特にアヒージョや生ハム、トマトペーストを塗って食べるパンPan con Tomateが絶品でした。