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世界のカバン博物館を訪れてみて

経営学科 粟屋ゼミ(3年生) Bチーム

2022/01/11

経営学科の粟屋仁美教授の「専門演習」(3年生ゼミ)では、4年次の卒業研究につながる学修の一環として、経営学の応用理論を議論しながら学んでいます。今回は、身近な事例を基に企業経営について学ぶため、博物館等を見学し、実地調査を行いました。複数名の学生がチームとなって行った調査報告を紹介します。

概要

私たちが毎日利用しているカバン。その価格や形、目的は異なり日々変化しています。現代ではファッションの一端をも担うようになり、その変容に関心を寄せました。そこで、カバンがどのような進化を遂げてきたのかを学ぶべく、11月4日(木)にエース株式会社の運営する世界のカバン博物館を見学しました。それでは、カバン発祥の地である欧州の歴史について見ていきましょう!

産業革命が生み出した、新素材×技術

産業革命の到来により、カバンは工業化製品としてさまざまに商品化されました。張子やスチール、ビーズといった素材が使用され、口金式の編み込みビーズバッグが当時の人気商品でした。ビーズ装飾は加工に時間を要し、高価なため、貴族の地位を表すカバンと考えられていたそうです。このビーズ製バッグは、新素材と技術の融合の象徴であると思います。世界に大きな変革をもたらした産業革命は、カバンの歴史においても大きなターニングポイントであったことが感じられました。

目を見張る欧州のトランクコーナー

博物館内にある世界のカバンコレクションコーナーの一角で特に目を引いたのは、ヨーロッパ製のトランクのエリアでした。19世紀後半から20世紀前半のドイツ、イギリスにて生産されたものです。デザインは個性的でファッショナブルな印象を受けました。また、細かい部分の装飾にも気を使われており、そこに欧州のトランク職人の魂を感じました。100年以上前のカバンでありながら、現代まで色褪せないその魅力に感動しました。

世界のカバン博物館を訪れてみて

産業革命による女性の社会進出に伴い、化粧用カバンが登場するなど、その時代の利用目的にあったカバンが増えました。このように、歴史的背景とカバンの変容が対応していることに気がつきました。現在のカバンは色や素材、デザインが多様化しており、人々の個性にあわせたファッションの一部として利用されています。時代の変化に伴い進化するカバンの今後の変化が楽しみです。